2007年6月分
第1期
たまたま獄寺君も山本もいなくて、今となってはわりと久しぶりにカツアゲ、
というものにあっていたオレを助けてくれたのは、並盛の支配者である先輩で。
ある意味まだカツアゲしてくる奴等の方がまだましなんじゃないかとか思ってしまう。
いや助けてくれたっていっても見つけた群れを咬み殺したらたまたまからまれていたのが
オレだっただけなんだけど。それに気づいた相手は呆れたように問う。
「君は本当によくわからないね。猿山のボス猿には勝てるのに
どうしてこんな雑魚にやられてるの」
「え、えと・・・・・・すいません・・・・・・」
思わず謝る。だって怖い。例え数え切れないほど死ぬ気になりまくってたり
実際死に掛けたり、ていうか命を狙われる事が日常茶飯事になろうとも、
やっぱり根本的に自分は臆病で、痛いことも死ぬことも怖いのだ。
慣れることはない。しかし仮にも自分の守護者に対して命の危険を感じるというのは
それはそれでどうなんだ自分。
しかもその相手に何をどう人生間違ったのか。
実は恋しちゃってるなんて、もっとどうなんだってうかおかしいよな自分。
ヒバツナと言い張る。
「ヒバリさん、今日はここまでにしませんか」
日常となっている死闘(比喩ではない、この人が相手の時は下手するとかなり本気で危険だ)の
打ち切りを宣言してみる。
いつだって終わりを切り出すのはこちらだ。
戦闘マニアであるこの人が満足するのを待っていたら
いつまでたっても終わりゃしないのだから。
「やだ」
「ひばりさ〜ん……最近母さんが帰り遅いの気にしてるんですって」
そういうとヒバリさんはしぶしぶ構えていたトンファーを降ろす。
この人何気に俺の母さんに弱いよな。仲良いし。
あれ?実は母さんってすごい?
「ご飯食べていきますか?」
「うん」
幼馴染ヒバツナ無自覚シリーズ。放課後の戦闘デートが日常(え
リボーンはまだきてない感じ。意味なし落ちなし(最悪
第2期
「そういえば君、本名は何?」
「へ?オレ、なまえはひとつしかありませんけど」
「だって君、女の子でしょ。本名は別なのかと思って」
「・・・・・・え?」
「奈々から聞いてないの。
僕は綱吉が女の子だって知ってるんだけど」
「ええええええっ?!」
「早く質問に答えないと咬み殺すよ」
「ひっ、いやでもほんとになまえつなよしなんですっ!」
「・・・・・・名前を決めたのは君の父親?」
「え?なんでわかったんですか。ちなみに、とうさんはいえみつ、です」
「センスないね」
「いわないでください」
無自覚シリーズ「はは〜」の後。そんな感じでお互い認知。
実際名前を決めたのがどっちかなんて私は知りません。
「・・・・・・ヒバリさん、誰ですかその人」
「風紀副委員長の草壁」
「風紀?」
「うん。僕風紀委員長になったから」
「・・・・・・(なんで風紀委員なのに学ランでリーゼント)」
唯一風紀らしいと言えるのは左腕の「風紀」の腕章だけだ。
正直言ってかなり怖い。滅茶苦茶綱吉の苦手なタイプだ。
ていうか並中って制服ブレザーじゃなかったっけ?
「委員長、こちらの人物は」
「沢田綱吉。僕彼と時々やりあうから、
誰も邪魔できないように見張りしててね」
「は」
そうしっかり返事はしつつ、その言葉に驚いたのかその人物は綱吉をじっと見回す。
まさかこんな弱そうな相手が自分たちの鬼のボスとまともにやりあうなんて信じられないのだろう。
ていうか自分だっていまだに信じられない。
ヒバリと戦っている時の自分は、いっそ別人なんじゃないだろうか。
「さ、沢田綱吉です・・・・・・どうも」
「草壁です」
無自覚シリーズ裏話。ツナは雲雀以外がいると戦えなくなるので
やりあう時はいつも草壁に見張りさせてます。よって綱吉と草壁さんは
面識があります。結構仲良しさんです。ごめんなさい趣味です。
草壁さん好きなんです。
「そういえば雲雀さん」
「何」
「どうして応接室に制服の予備があるんですか?」
「ああ。返り血がつくでしょ」
「・・・・・・え」
「風紀を乱す奴を咬み殺してたら返り血がつくことがあるからね。
着替え用に」
「・・・・・・」
「全部新品だから安心しなよ」
「いや、気にしてるのはそこじゃありませんから!」
無自覚シリーズ「あれやこれや〜」のおまけらしきもの。
雲雀さんはいつだって大真面目です。