2007年8月分
第5期
「恭弥さんのばかーっ!!」
「綱吉?!」
「で?それでそのまま逃げてきたわけですか貴方は」
「だって・・・・・・」
「ていうかなんでいつもいつも僕のとこにくるんですか」
「え?だってリボーンは問答無用で銃ぶっぱなつし、
他の人のとこいったら切れた恭弥さんが相手殺しちゃうじゃん。
骸だったらなんとか生き延びれるし」
「・・・・・・もう二度と僕をまきこまないでください」
ていうか何気に酷い。
「え?!なんで?!」
「くだらない喧嘩に巻き込まれるのはごめんです!」
そもそも喧嘩をしているくせに頼った相手を殺すほど嫉妬することを
まったく疑っていないあたりがまず馬鹿馬鹿しい。この万年バカップルめが。
毎度毎度それに巻き込まれて、あの独占欲の塊である漆黒の男に
殺されかけるこちらの身を案じる気はないのだろうか。
特別手当でもなければやってられない。
「くだらなくないよ!だって聞いてよ!恭弥さんオレといるのにリボーンと戦いたいとか
リボーンのことばっかなんだもん!」
「本当にくだらないことこの上ない理由ですね!!」
ジーザス!
・・・・・・うん、楽しかったです。(言いたいことはそれだけか)
「骸のアホ!!」
「・・・・・・聞きたくはありませんが後で更に面倒なことになるのが目に見えているので
一応聞いておきます。今度は一体なんですか」
「だって恭弥さ」
「今すぐ帰りなさい」
「聞けよ」
「嫌です」
「いいけど勝手に話すし」
「あなたこそ人の話を聞きなさい!」
「恭弥さんて骸のこと相当気にしてるじゃん」
「誤解をまねく言い方はやめてください」
「本当のことだろ!恭弥さんいつでもどこでもお前見かけたら
他のことほっぽって咬み殺しにいくし!」
「それはむしろ同情されるところであってまかり間違っても
嫉妬をするのは筋違いだと思うのは僕だけですか」
「デート中だろうと戦闘始まっちゃったらオレ無視だし」
「今この瞬間僕はあなたに無視されているのですが」
「つまりオレの存在って骸以下ってこと?!ああまた腹立ってきた
骸のアホ!!パイナップル!!」
「・・・・・・キレてもいいですか」
いやもうほんとすいません(汗
「なんで綱吉はいつも君のとこに行く訳」
「今度は貴方ですか・・・・・・」
「答えないと咬み殺すよ」
「もうすでにトンファーを振り回している人物の言葉じゃありませんっねっ!
て、一歩間違えば本気で死にますよこれ?!」
「じゃあ死ねば」
「痴話喧嘩のとばっちりで死ぬのはごめんです!」
「骸お前恭弥さんに傷ひとつでも負わせたらただじゃおかないからな!」
「あんたらいっぺん死になさい!!」
「あいつらって仲いいよなー」
「・・・・・・俺は時々お前の事本当にすげえと思うぜ」
「雲雀が嫉妬して骸を追いかけてそれにツナが嫉妬して
八つ当たりに行ったらそのせいで雲雀は更に嫉妬する。堂々巡りだな」
「・・・・・・俺、初めてあいつに同情しました」
「奇遇だな。オレもだぞ」
「そろそろツナが拗ねながらこっちやってくるころかなー」
ああ、救いようのない!
お、おかしい、いつの間にか第三弾・・・・・・(汗)
第6期
「沢田、実は女子だったりしないか」
冗談だった。冗談のつもりだったのだ。
あまりにも恋する乙女状態の沢田を少しからかってやるつもりで。
まさか本気だなんて、そんなはずはなかったのだ。
なのに。
「ええっ?!どうしてわかったんですか?!」
もしかしてヒバリさんに聞いた?!
そう、のたまう子どもに。
「は・・・・・・?」
とりあえず、理解するのに数分かかった。それぐらいまったくの予想外の展開だった。
ちょっとまってくれ。
まさかまさかまさかまさか。
「ほ、本当に女子なのか・・・・・・?」
「え?あっ!!!まさかじょうだ・・・・・・うぎゃーーー!!!」
うっかりしていた自身に大慌てする子ども。むしろこちらが頭を抱えたい。
色々言わなきゃいけないことがあるようなないような気がしたが。
(あー・・・・・・とりあえず、なんだ)
どうやら、問題のうちのひとつは解決したらしかった。
無自覚の「ちゅうかんかんりしょく〜」ちょっとその後。
草壁さんにもばれました。
「ヒバリさーーーんっ!!」
「・・・・・・何」
「どうしようオレ草壁さんにもばれちゃった!!
まさか冗談だったなんて思わなかったんだーーー!!!」
「何の話?」
「お、オレ草壁さんが言った冗談を真に受けて反応しちゃって
女だってばれちゃったんです!」
「・・・・・・君、馬鹿?」
「ああっ目が冷たいっ!言わないでーーー!!オレ今自分でもそう思ってるんですから!」
「よかったね、草壁で。口は堅いよ」
「そ、そうですね、草壁さんなら黙ってて・・・・・・ああっ!他の人に
言わないでって言うの忘れてたーーー!!!」
どうしようーーー!!と、子どもは叫ぶ。
「・・・・・・」
君、そうやって後先考えずまず最初に僕のとこくるクセ治したほうがいいんじゃないの?
と思いはしたのだが、なんとなく言わなかった。
とりあえず、筋道立てた説明が苦手な子どもの話では詳細がわからない。
ため息を吐きつつ、雲雀は携帯を取り出した。
相変わらず何かあると何も考えずに雲雀さんとこにいく綱吉。
頭弱いです(爆)