2007年11月分
第9期
「あの赤ん坊って何?」
「・・・・・・家庭教師らしいです。なんか母さんがポストに入ってたチラシ見て即決しちゃったらしく」
「きみの?ワオ、おもしろいね」
「全然おもしろくないです。あいつ非常識のカタマリなんですよ。オレの平穏が・・・・・・」
「また会いたいって言っといてよ」
「聞いてませんね」
ていうか絶対に嫌だ。これ以上リボーンと恭弥さんを接触させてしまったら、
どんどんファミリーにいれるという話が現実身をおびてしまうではないか。
最近恭弥さんの話す話題にリボーンのことが多くなった。
まあ内容は大体決まっていて「また会いたい」=「戦ってみたい」だったりするんだけど。
恭弥さんは戦闘マニアで強い相手が大好きだから、当然といえば当然だ。
当然、なんだけど。
恭弥さんが学校以外にここまで執着をもっている事実に、なんだかもやもやしている。
リボーンについて楽しそうに話されると、会話を遮りたくなるのだ。
(いや、怖いからしたことはないけどね)
なんなんだろう。
無自覚シリーズ
自覚前ツナ。その気持ちの名前をまだ知らない。
ヒバ←←←←ツナみたいな感じになってしまっている。
違うよヒバツナなんだと激しく主張。
「そういえば、学校中で噂になっていたはずなのに、どうして
ヒバリさんオレがあの格好になること知らなかったんだろう・・・・・・」
後日、久々に草壁さんとお茶を飲みながら、オレはふと疑問に思う。
勝負のこととか、オレが何をしたかは知っていたのに、学校中で噂になったはずのオレの格好の事は知らなかった。
独り言のつもりだったのだが、意外にも答えが返ってきた。
「・・・・・・あえてそのことは伏せていたんだ」
「え?」
「さすがに全校生徒が病院送りにされるのはしのびなくてな・・・・・・」
ふっ、と、どこか哀愁を漂わせる遠い目をして草壁さんは呟く。
さっぱり意味がわからなかった。
草壁さんは比較的常識人だと思っていたけれど、やっぱり上司と部下って似るんだろうか。
遠い目のまま、草壁さんはオレの肩に手を乗せて口を開く。切実な響きだった。
「頼むから沢田、早く気づいてくれ」
・・・・・・何に?
無自覚シリーズ「だれにも〜」ちょっとその後。
ここまで気づかれていないって雲雀さんむくわれな(黙れ
草壁さんは綱吉が自覚したことに気づいています。
雲雀さんがまだ自覚していないことも知っています。
当然のように苦労人です。(え