感想読んでる方だけに
突発息子&娘ver 息子は→雲雀蒼弥 娘は→雲雀ひな
※子どもネタが苦手な方は注意
「むくー」
とてとて、と可愛らしい足音を立てながら、ボンゴレ10代目の娘である少女が
見慣れた男へと近づいていく。その後ろには落ち着いて歩いてくる少女の兄。
「おや、どうしました?珍しいですね、蒼弥くんまで一緒とは」
「・・・・・・別に」
おや、と思う。雲雀恭弥に大層似ている少年が骸に対してすぐさまつっかからないことは珍しい。
話をきいて、と伝えたいのか、蒼弥へと視線を向けていた骸のズボンの裾を、小さな手がくいくいと軽くひく。
「どうかしたんですか?」
しゃがみこみ、視線の高さを幼い少女に合わせてから、骸は笑顔で問いかける。
父親に似てしまった息子と違い、こちらの少女は母親のいい所だけを受け継いだのか、大層素直で愛らしかった。
「うん、ひな、むくにききたいことあるの!」
「なんですか?」
「むくってぱいなぽーのくにのおうさまだってほんとうっ?」
びしり、と骸の笑顔が凍りついた。
「・・・・・・」
「?」
問題発言をしたまま、きらきらと期待をこめまくった瞳に、今現在の心の内をぶちまけることもできず、たじろぐ。
(ここはもちろん否定したい所ですがいやしかしこの目はちょっと
ああだからと言ってこれを肯定するのは僕のプライドがどうするどうすれば
というか誰ですかこの子にこんなことを教えたのはええわかってますけどね
覚えておきなさい犬・・・・・・!!!)
「って蒼弥くんちょっと待ちなさい、君も何こっそり実はちょっと期待をこめたりなんかしちゃってる
目なんかしてるんですかなんでそんな微妙な天然具合だけしっかりと受け継いでるんですかちょっと?!」
期待した目で僕の頭を見るのはやめなさい!
ひなは本気です。蒼弥も本気です。(え
雲雀家のうりはさりげない問題発言です(ええー
2007.10.31